上司と部下の関係:上司の指示に秘められた期待値 ~1.阿吽の呼吸文化~

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上司と部下。いつの時代のどんな職業であっても悩みのタネになりますね。もちろん各国のカルチャーによっても関係性が変わりますし、職業によっては上司(師匠)の言うことが絶対だったり、会社によっても風通しが良かったり悪かったりします。

ドライな付き合いであっても厚い信頼関係があったり、ウェットに朝まで一緒に飲んでこそ阿吽の呼吸が育つ関係もあるでのかと思います。

何が良い悪いの議論をするつもりはここではありませんが、言いたいことはつまりその国、その職種、その会社、さらに言えばその上司によって状況が異なるわけです。だから難しいわけですし、「上司が変わってからは相性が悪くてうまくいかないなぁ」なんてこともあるでしょう。

じゃあ雰囲気に慣れて空気を読み、どんな上司・部下と関わるかは運次第ですね。

・・・いやいや。基本的に運が悪い僕からすれば、なるべく運要素は減らしていきたいです。笑

上司と部下が噛み合うための「仕組み」を解読していけば、お互いのコミュニケーションはキャラごとの空気を読みつつ、それでも安定してお互いを攻略できる(お互いがうまく成果を出せ、信頼関係につながる)のではないでしょうか。

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■日本でよくある「よろしくやっといてよ」→「全然ちげーじゃねーかよ」という風景。

ここでは具体的にマネージャー(課長級)とスタッフ(役職なし)のレベルのやりとりをイメージしています。もちろんジェネラルマネージャー(部長級)とマネージャー(課長級)の間にも当てはまる内容ではありますが、管理職どうしの指示になれば、その指示内容はより”大まか”になります。

世の中は指示が大まかになるほど、指示を出す側と受ける側の意思疎通は難しく、結果として”指示した言葉の裏でイメージしていたこと”と”指示を受けた側が一生懸命作って持ってくるもの”の乖離が大きくなります。

つまり、

「よろしくやっといてよ」→「全然ちげーじゃねーかよ」

という風景の誕生です。笑

一方で大まかな指示で意思疎通ができた場合は、業務効率が良いと言えます。

指示を出す側の工数は小さく済むためです。それに部下のモチベーションコントロールという観点でも、細々と指示を出されるとやる気が削がれてしまいますし、自分で考えなくなってしまうので、意思疎通ができるギリギリの粗さで指示を出すのが理屈上は最も効率が良いと言えます。

■「阿吽の呼吸」の効率性。

海外はどうかさておき、日本では「阿吽の呼吸」として上司の意図を汲んで、”よろしくやってくれる(笑)”部下は非常に重宝されてきました。ある意味そのような”全部言わなくてもおもんばかってくれる”ことは日本のカルチャーであり、日常生活において美徳と言えます。

日常生活では”おもんばかる”ことができるかできないかで、「気か効く人だね」とか「空気の読めねーやつだな」で済まされます。しかしビジネスという場では、そのような”おもんばかることのできる”人は高く評価され、できない人は「なんて気が効かないやつだ」「頭の回転が悪いやつだ」と怒られます。

確かに仕事の結果も大きく変わりますし、さらに言えば個人の出世や給与にも影響してきます。

さて、ここまでで僕は決してこの「日本のおもんばかる文化」をゴリ押ししたいわけではありません。日頃の生活では「美しい躾の文化」だと思いますが、ビジネスの場ではむしろ「それを文化という言葉で片付ける人は、それが上司だろうと部下だろうとダメ」と言いたいです。

今回の文章の趣旨のように、上司と部下が噛み合うための「仕組み」を双方が理解してコミュニケーションしなければなりません。文化という曖昧ワードで片付けてしまうと、いつまでたっても信頼関係は築けません。

次回はその仕組みに切り込んでいきたいと思います。