プロフェッショナルマインド:クライアントへ想いを持つこと。

仕事は仕事です。それ以上でもそれ以下でもありません。そうやって意図して線を引かないと、僕にとってコンサルティング業は大変な仕事すぎて、心身を壊してしまうかもしれません。

とはいえ仕事は仕事で淡々と無心でやれるかというと、僕は結構やれないタイプです。言ってしまえば1日の大半を過ごすのは仕事の時間であるため、なかなか無心で淡々とはやり過ごすことは難しいです。特にコンサルティング業は自身が主体で構想描いてクライアントを説得し、さらに僕は実行まで行なっていくタイプのコンサルタントなので、自分で描いたもの(理想像)には熱を持ってしまいます。

■一方でコンサルタントはプロフェッショナル職。好きとか嫌いとかコンディションに左右されてはならない。

コンサルティングはプロフェショナル職です。結果に対してコミットしている以上は、

「クライアントが嫌いだから」

とか

「最近仕事にやる気が湧かないから」

といったコンディションでパフォーマンスが変わってはいけないはずです。どこかで聞いたことのある例ですが、消防士や医師において、その時々のコンディションで人命救助の結果が変わるようなことがあってはならないですよね?

自身も大きなリスクを背負って人命を救っているそういった職業の方々と比較しては恐れ多いですが、それと同様にコンサルタントもプロフェッショナルである以上、クライアントが好きではないから結果がイマイチということがあってはなりません。

■一方で誰しも感情があり、好きなクライアントだからこそなんとかしてあげたい気持ちは強くなる。

ですが我々も普通の人間なので好き嫌いに左右されるのは事実です。若いうちだけではありません。ベテランになってきても感情を抑えるのが上手になっただけで内的なモチベーションには差が出ようとします。

コンサルタントに限りませんが、外部協力会社をぞんざいに扱う人たちは一定いるのですよね。残念ながらビジネスが複雑化・分業化が進んでいる現在、そういったお金を払う側であっても協力会社と良い関係を築けない場合は、協力会社のアウトプットについて(同じ支払金額に対して)損をしていると言えます。

逆にクライアントが好きであるほど、

「クライアントが困っているなら、なんとかしてあげたい!」

という気持ちが強くなります。定型のサービスを売っているわけではないので、その気持ちは端々に出てきます。

あとちょっと手間をかけて、クライアントが理解しやすいよう説明会を手厚くやってあげる。ちょっと当初のスコープ外なんだけど、多少の余裕があるから今回は手伝ってあげる。検討すべきことはしたのだけど、あとちょっとでも売上に繋がる要素を追加できないか粘ってみる。どれも”程度”の問題なのですが、その”程度”がちょっとずつ高まります。いわゆる”ご好意で”ってやつです。

■自らクライアントを好きになろうという努力を

ここまでは誰もがそうだと思うのですが、クライアントが好きということは、相手にとってだけでなく自身にも良い効果を生み出します。もちろん好きなクライアントと働いていれば純粋に楽しいですよね。

なのでここで言いたいことは、自らクライアントを好きになる、好きになりにいく努力をしてはどうかということです。その方が双方にメリットがあるのですから。

ここでクライアントが好き、ということをもう少し考えてみると大きく2つの要素に分かれるのではないでしょうか。

  • クライアント企業の商品・サービスが好き
  • クライアントの人柄が好き

Consumer向けであれば自身が消費者として触れることができるので、まずは商品・サービスを好きになる努力をしてみるのが良いと思います。買ってみて、使ってみて、それを意図的に好きになろうとする。

その時はいったん競合製品は忘れましょう。フラットに見れば競合製品の方が良いことも多々ありますが、いったんは”クライアントを好きになる”という目的で競合製品を忘れクライアント製品にハマってみましょう。もちろんコンサルタントとしては競合製品も使って比較してみた方がいいのですが、それはクライアント製品の後が良いですね。

そしてできればクライアントの人も好きになる努力をしてみます。正直に言うと人柄は当たり外れがあり、クライアントの製品・サービスとは結びつかないことも多いです。なので人だけを見て好きになろうとすると、好きになれないケースの比率が高まってしまいます。

難しいことですがプロジェクトが始まる最初に、まずは努力をしてみることをオススメします。