システム導入:製品選定における最後の落とし所の作り方。~コスパだけで選定ができなくなってきている編~

デジタルに限ったことではないですが、昨今は何の業務にもシステムが登場します。むしろ間も無く「自動化できない部分だけ人間が業務を行う」なんてなるかもしれません。

最近はIT関連企業が自社競争力の源泉となる領域で投資をする以外は、自前でシステムを構築するケースは少なく、基本的にはパッケージ製品を選定します。今回はそのシステム製品選定における、コストと機能充実のバランスについて。

デジタルコンサルティングにおいては”美しい顧客体験なぞを語ること”も重要ですが、クイックに実現に持ち込んでPDCAを回すことも非常に重要です。戦略ベースのコンサルタントは実行が、逆にテクノロジーベースのコンサルタントは特定の製品に偏りがちなので、この辺りは数をこなす等でバランスが取れている人材が重宝されます。今回は実現手段としての製品選定のおはなし。

■製品ごとに情報収集するところまでは淡々と進む。

例えばSFAの選定としましょう。ちなみにSFAとはSales Force Automationの略で営業支援システムのことです。Salesforce社は紛らわしい社名をつけているだけで、Sales Force Automationとは特定の製品を指していない一般用語。

さて、製品選定というとまずは候補を挙げますよね。とりあえず有名企業の製品をいくつかと、最近話題になっている新興企業の製品でしょう。それに低価格帯からも候補を出せば万遍ないでしょうか。まずはザッと羅列して資料請求をし、大まかな概要で比較して「これは明らかに自社に合わなそう」というものを除外します。あんまり大量に風呂敷を広げすぎても効率的に進みませんからね。

そうしたら実際に各製品の営業に問い合わせて質疑をしたり、デモンストレーションを見せてもらいます。最近はクラウド型サービスが主流なので、同製品内で価格プランもいくつかグレードがあることが多く、自社にはどのプランが適しているかもヒアリングします。

ここまでは一般的ですね。今日のお題はここから。

■最近は良い製品が多く、結果どれもコスパが良い場合がある。

ここまで情報収集したら比較してスパッと製品が決まるかと思いきや、案外そうもいかない場面が増えてきました。

それは価格と充実度でそれぞれの製品を見つめる”コスパ”の観点で言えば、基本的にはバランスの取れている製品が多いことがわかります。もちろんたまにコスパの悪い製品もありますが、そもそも市場で一定は売れている(ユーザーに評価されている)製品群からピックアップしているのでコスパは悪くないわけです。

改めて言うと、機能の充実度÷コスト=コストパフォーマンスがどれも同じぐらい。こうなると案外比較に悩むもので、ざっくり言えば

  • 機能は最低限だけどめちゃ安い
  • 機能はまぁまぁで、価格もまぁまぁ
  • 機能が充実しているが高い

といった選択肢が残ったりします。当然ながらオーバースペックにしても仕方がなく、コストが高い割に使っていない機能が多い無駄な状態を生みます。なので端的に言えば「必要な要件を満たす最低限のレベル」を目指せば良いわけです。

ちょっと当たり前過ぎてつまらなかったかもしれません。次回からが本番です。