ワークライフバランス:育休からの復帰とリハビリ。~育休取得時の職場影響編~

だいぶ久しぶりの投稿なのですが、もう4月も終わりまで来てしまいました。僕はというと実は2017年の年末から育児休業を3ヶ月半取得しており、4月の2週目である今週から職場復帰をしています。

皆さんは3ヶ月仕事を休んだことがあるでしょうか。世の中のほとんどの人はないでしょうね。それが1年の4分の1にあたると考えると、普通に考えれば結構な長期間ですよね。

今日は「人は長期間仕事から離れて、復帰できるものなのか」というテーマで話をしてみたいと思います。もちろん、会社から見て/自分から見てという視点があるでしょう。今回は会社の話。

■育休など長期休業すると職場に何が起こるのか。

問いを立てておきながら申し訳ないですが、”職場的に復帰できるものなのか”に対して答えを持っていないです。それは企業に、もっと言えば部署に、チームに、直属の上司によるからです。現状の日本では、空気的な話で周囲の人依存だと言えるでしょう。

悪い言い方をすれば、なんでそんなに気まずくなりうるか。

わかりやすいところで例を挙げます。一般的に事業会社では部署の業務があり、経理部であればその企業の取引量や社員数等によって、必要なリソース(人数)がその部署に配属されているはずです。

ではその部署の女性が12ヶ月、あるいは男性が2ヶ月だっていいのですが、育休を取るとするとどうなるでしょう。仮にその部署は経理業務を5人で回していたとすると20%のリソースがいなくなるので業務が回らなくなることが想定され、人を補充せざるを得なくなります。契約社員や派遣であれば単純に入れ替えとなるかもしれませんが、正社員であれば他部署からの補充となるかもしれません。

補充要員を探すのには苦労します。どの部署もコスト削減の煽りで余剰なリソースはいないのです。それでもなんとか確保するしかないのです。

■じゃあ復帰するときに自分の席には誰が座っているのか。

で、育休を明けて職場復帰しようとするとどうなるか。なんと自分の元々いた席には新しいメンバーが座っているわけです。

自分が戻ると5人でちょうど良い業務に6人がいることになってしまいます。言葉を濁さず言えば、自分の戻る席がなくなる(制度上は休職後職場に戻れるが、リソースが余るため空気的に気まずい)わけです。

ここに事業会社の育休取得について難しさがあると思います。人数がたくさんいる大企業ならクッションが効くのでまだしも、中小企業では1人の占める業務割合が高いので、なおさら1人の影響が大きくなります。

でも企業の人事異動は、急ぎの人事でなければ年に1、2度程度。うまくそのタイミングで復帰するなら、人が足りていない部署にいい感じに交ぜてもらえたり、余剰なリソースを他部署に再配分できますが、そうタイミングの都合よく休みに入ったり復帰できるとは限らないのが実情です。

次回は男性の育休取得も含めて、もう少し育休取得事情に触れていきたいと思います。