こういう記事は書いている僕もツラいのです。
前回はある程度は評価されるものの、なかなかその上にいけない人たち、つまりは”自分では優秀と思っているのに優秀な評価が下りない人”の行動や心情を書いてきました。特にコンサルをやっている人は元々優秀な人材が多く、さらに上昇志向が強いのですが、一方で評価されるハードルが高いこともあって”思ったより評価されない”に該当する人はそれなりにいます。これまで学生や過去の職業で高い評価を受けてきたのに、コンサルに来て平均値が上がるとこれまでよりも評価されづらくなるのは当たり前なことです。
全てがそうだとは言いませんが、結局のところ色々な環境を変えても(プロジェクトや職業)一定以上評価されないことも多く、腹をくくって「原因は自分にある」という意識を持つ必要があります。
■繰り返される失敗の影には、自分に原因がある。プライドが邪魔をする。
戦略コンサルティングを中心に”たとえ理不尽であっても、どんな事でも自分に原因がある”というストイックな考え方があります。これは精神的にかなりキツイものの自己成長には大きく寄与すると思います。これは人よりも自身の”学び”のタイミングが激増するからです。
今回のような”なぜかは具体的にわからないけど、高く評価されない”のには何かしら原因があり、環境を変えてもそれが続く以上は自分に原因があると考えるのが妥当でしょう。難しいのはそれを自分が認めることです。
認めるということは自分の未熟さを認め、ある意味すごく自分にガッカリしてしまうことでもあります。(世の中にはこういう人が挫折しないように、上手に”部下の鼻を折る”ことができる人もいます。そういう人は稀で、素晴らしい人徳の持ち主です)
でも若いうちにこれに向き合うことで良くないプライドを捨て、ブレークスルーして次のステップに行くことができるように思います。あるいは元々ある程度評価されているが故に”そつなくこなし”ながら上昇志向がなくなりビジネスライフを通じて気持ちが腐っていくか。極端に言えばこのぐらいの選択になるかもしれません。
■なぜ”非常に良い”評価にならないか。評価する側の気持ちを考えてみる。
まずはイラ立つ気持ちを抑えてください。相手、つまり評価者の気持ちになって考えてみましょう。この謙虚な考え、かなり難しいです。
僕も評価のことでうまくいかない時に、評価者の気持ちを考えて自分を見直す気持ちになるのに何年かかったでしょう。いや、自分が管理職になって評価する立場になったからこそ、ようやく考えられるようになっただけかもしれません。
もし早い段階で真摯にこの評価されない課題に向き合えたとしたら、それはもうウルトラチャンス到来と言えます。そしてその謙虚な姿勢に敬意を示したいほどですし、もはや才能といってもいいぐらい貴重なものです。
さて評価する側の考えですが、ここでは議論を絞るためにある程度優秀な人(5段階評価では3か4)の人が4もしくは5にならない場合に限定して考えます。
■そういう人は案外ポジティブな評価コメントに終始する。
そう、評価する側は普通に結果を出している人(評価3)ましてや割と良く結果を出している人(評価4)のことをポジティブにとらえていることが多く、評価フィードバック面談でのコメントも(めっちゃ具体性に欠けますがニュアンスとして)、
「ひと通りのことをしっかりとこなせているね!大きな悪いところは見つからないけど、次はXX で高いレベルを満たせるといいね!」
みたいなフィードバックが返ってきます。 “ポジティブフィードバックだけど、本人的にはもっと高い評価を期待していたのに、全く他人より抜きん出ていなかった。がっかり”ということが往々にしてあるのではないでしょうか。
次回は実際に評価されない人の要素を探っていきたいと思います。