どんな環境に行っても一定以上評価されないタイプの人はいると思います。
「自分は周りのメンバーよりうまくやっている」
「今回の仕事はいつもより高い成果を出せたはず」
そんな風に自分の中で”できた”という感覚を持っていても、いざ評価のタイミングになると”まぁまぁ”という評価が下るのです。評価全体が悪いわけではなく、これは改善しなければという大きな欠陥もなく、なんとなく具体的な次のアクションが見えないまま評価フィードバックが終わる。
納得できないし、悔しい。何かアタるものもなく、モチベーションも下がって投げやりになりそうになってしまいそう。人一倍頑張ったつもりが他のメンバーと同じような評価かよ、と苛立ちます。
これって非常にツラいですよね。今回の期間はうまくパフォーマンスが出せなかったな、と感じていて悪い評価が出るよりも期待が裏切られる分だけよりしんどいかもしれません。5段階評価で言えば、4か5だと思っていたのに実際の評価は3、5だと思っていたのに実際の評価は4だったような人たちです。
■環境のせいにしても、結局次の環境でも同じような評価が下される。
コンサルティングではプロジェクト制が敷かれていて、そのクライアント(職場)かつその上司の下で働く期間は事業会社のようにそう長くはありません。そして評価は各プロジェクトごとに行われ、年次評価は基本的にそれを集計したものになります。
事業会社では多くの場合1年を通じた結果で評価されますね。
そして思ったような評価が出ないと、特に上昇志向の強い人はガッカリします。今回テーマにしている”高い成果を上げていると自分では思っているのに高く評価されない人”は特にです。そして
「次も思ったような評価が出なかったらどうしよう」
と考えてしまいます。コンサルでは2年も連続で期待していた評価を獲得できないかもと考えれば焦るものです。
残念ながらこのような場合に環境のせいにしてしまうことは多くあります。人間なんかそんな芯が強い人ばかりではありません。僕だってそうです。自分が評価されなかったのは上司がちゃんと自分を見ていなかったからだ、上司の評価の考えが辛口だからだ、あるいは上司と正確が合わないからだと思ってしまいます。
■ツラくて悔しいけど、自分と向き合わなければならない。
本当に運悪く環境に恵まれないケースもあります。どんな状況下でも、上司に自分を良く見せられなかった君が悪いよ、とまで厳しいことは言いません(僕は)。
でもこれは僕自身の実感として、ほとんどの場合は自分に原因があります。厳しいですが。
プロジェクト側に立って言えば、納得のいかない評価が出た後に、今まで意気揚々と働いていたにもかかわらず「プロジェクトを抜けたいです」と言い出す人は多くいます。それはつまり環境のせいにして別の環境(プロジェクト)へ行こうとしているのです。
そしてこうなってしまった後の多くの場合、これを無理に引き止めてもモチベーションが回復することは望めません。プロジェクトとしては標準以上の評価が出ているので抜けて欲しくはないと思うのですが、モチベーションが低いまま働かせるのもプロジェクト側、本人側の双方にとって良くないこともあります。
結局のところ、そういう考えを持ってしまった人はプロジェクトを抜けていくでしょう。
そして抜けていった側の立場に戻ると、こうして違う環境に場所を変えても(プロジェクトを変えたり転職)次の環境で結局同じような評価を受けることがあります。それはつまり自分に何かしらの原因があると、ツラくとも自覚しなければならないということです。