メンタルマネジメント:自分で自分を褒めることについて考えてみた。~ご褒美は褒めてない編~

自分で自分のこと、褒めてますか?

ずばり僕は全くと言っていいほど自分のことを自分で褒めない気がします。むしろ自分に大しては悲観的で厳しいほうです。褒めると言っても

  • ボーナスのタイミングになったら自分にご褒美を買ってあげることにしてる
  • なんとなく自分はちゃんと仕事をやれていると思っている

みたいなのは除外です。今回の褒めるという話はモチベーション管理についてであって、直接的に”対価を与える”ことではないのです。

■ご褒美、つまり対価で埋め合わせをするのは我慢に対する代償でもある。

ご褒美がモチベーションにつながるのはまったく否定のない事実です。企業側からの立場で言えば、それが給与・ボーナスであったり、評価であったり、昇進であったりします。これらを受けることで

「次もまた頑張るか」

と思えるのがモチベーション向上ですね。ただしこれらは”成果に対する対価”であって、結果に対して与えられるものです。結果を出すためにモチベーションを上げる、という観点では”褒める”というのが考えられますね。

先ほどの話で、ご褒美を買ってあげるというのは”成果に対する対価”です。もうちょっと悪いパターンとしては、頑張ってるのに会社ではなかなか報われないから、その”我慢に対する対価”としてご褒美を買うことがあります。

■今の世の中は”我慢に対する対価”が結構多いような気がする。

例えば子供の頃を思い出してください。

「次のテストで全部平均点を超えたら、欲しかったゲームを買ってあげる」

みたいな馬ニンジンがあった人もいるのではないでしょうか。確かに事前に対価を用意しておくことで目標に向けて頑張るようになるのですが、勉強でできるようになったことをいつも褒めてもらい、毎日勉強が楽しくて積み重ねている子に勝てるでしょうか?

頭の素地がどうかは置いておいて、条件としては”毎日勉強が楽しくて頑張っている子”の方が有利に感じますよね。そして一度”対価”の癖がつくと対価なしにはモチベーションが上がりづらくなるのでリスクがあります。

所詮、大人なんて子供延長です。僕たち大人だって毎日楽しく過ごしたいし、いっぱい褒めてほしいんです。まぁさすがに”毎日楽しく仕事しろ!”なんて理想ばかりが通る社会ではないのですが、少なくとも”対価以外に日々のモチベーション”が必要になります。

特に小さい頃と違って、短期的なテスト一発のゴールよりも長い期間をゴールに向かって走らなければならないので、期間的にもあまりに”対価が遠い”となかなか毎日を踏ん張れるわけではないと思います。中には夢に向かってまっしぐらの素晴らしい人もいますが、僕のように夢もなく妥協の塊である人にとっては現実的なソリューションが必要です。(笑)

■とはいえ仕事ではあんまり褒めてもらえないのでは?

職場は幼児教育ではないので、積極的に褒めようとする雰囲気ではないように感じます。仕事をこなせば上司に「ありがとう」とは言ってもらえますが、「よくやってくれたね、これは君にやってもらうのが一番だ、優秀だね」なんて言ってもらえることはまぁほぼないでしょう。

もちろん中にはちゃんと褒めてくれる素晴らしい上司がいるかもしれませんが、その上司も上からあんまり褒めてもらう機会はないでしょう。

「もっと上司は部下を褒めるべきだ」

というのも部下のモチベーションコントロールの観点からありますが、今回は受け手側の話なのでいったん置いておきます。

でも褒められなくったって良い評価がつくことだってありますよね?そして評価のフィードバック面談ではちゃんと良かった点を褒めてもらえる。そう、上司も内心はあなたのことを優秀だと思っていても、日々口に出して褒めてくれていないだけのことが多いです。

■「自分は頑張っていると思っている」も褒めてないのと同じ。

一番最初に書いた「自分は頑張っていると思っている」というのも口に出して褒めない上司と同じ。つまり自分で自分の成果を認めてはいても、褒めているわけではないのです。

そういう人は

「くそー、自分は頑張って成果出してるのになんだか報われない気がする!」

と悶々とした気持ちが溜まっていきます。これが自分自身のモチベーションダウンを招いてしまうことも多いと思います。これを褒めてあげることで解消できるのではないか、と思うわけですね。これは僕自身にもあてはまることです。

誰も褒めてくれないなら自分で褒めたらどうなんだ!というのが今回の記事です。

次回は自分で褒める方法を考えていきたいと思います。