さて、前回の続きで
「まぁ誰も褒めてくれないんだから、自分ぐらいは自分自身を褒めてやろうよ」
ということです。寂しい企画なんかではありません、れっきとしたモチベーションコントロールとして言ってます。笑
前回までの記事はこちら。
■寂しいが、他人は他人で最後は自分の身ひとつ。
真面目な話、芸能人のように自分にファンがいない限りどんな時でも自分を褒めてくれる人なんていないんです。そもそも、そこまで自分に興味と関心を持って、どんな時でも自分をサポートしてくれる人なんてなかなかいません。
職場の人々はみんな自分と同じように四苦八苦して仕事をこなしているわけで、基本的には自分のミッションでいっぱいいっぱいなのに、どんなときでも他人を良く見つめ、、、というのは現実的になかなかできる人いないですよね。
だとすると自分で自分を守る術を持つべきです。これは僕の経験則でもあります。
あ、どんな時も自分の味方でいてくれる人たちがいました。それは家族です。
コンサルティング業ですり減ってボロボロになった時も、家族は暖かく迎えてくれました。辛くなってこそ初めて気付くこともあると思いますが、そうでなくとも家族は大切にしてください。
■自分の褒めるポイントって?ただ可愛がるのとは違う。
とは言え自分をどうやって褒めたらいいんでしょうか。
「自分カワイイ!自分サイコー!!」
と叫んでも虚しくなるだけです。カラ元気が欲しいわけではないですね。
では虚しくなるのか考えてみると、サイコーと言っても何がサイコーなのか事実無根だからなのだと感じました。
上司に評価されなかろうが、やり直しを食らおうが、どんだけこんな作業に時間かかってんだと怒られようが、何か業務を前に進めたことには違いないですよね。
それを自分で褒めましょう。他人からの評価は「あなたの仕事のパフォーマンスを他人のパフォーマンスと比較して相対的に評価すること」になりがちですが、自分を褒めるときだけは絶対評価でいいじゃないですか。これはこの”自分を褒める”とはある意味、自分の心(モチベーション)を守る行為なので、甘い採点だっていいんです。
■何かを前に進めた事実に着目して、それを褒める。
まずは何かを前に進めた自分を褒める。バイトだって、大企業の管理職だって同じです。
そして自分のレベルが上がって来たのなら、自分じゃなきゃできないことを特に褒めると良いと思います。
「ちょっと先週のXXX商品の売上状況をまとめて」
と指示を受けて、システムからデータをダウンロードしてエクセルに並べて提出しました。
「これじゃ並べただけじゃないか!売上が下がって来ている理由を分析して、示唆を持ってこれないのか!こんなのバイトだってできるぞ!!」
と、怒られたとします。いや、こんな資料作られたら僕だって怒ります。笑
でもそのときその瞬間に、この会社のこのチームに所属していて、そのシステムへのアクセス方法を知っていて、手が空いていてたのは自分だけ。だから上司は自分に頼まざるを得なかったとも考えられます。
つまりある意味自分しかできない仕事だったわけですね。少なくとも数字は出したし、前には1ミリでも進んだわけですから、これは自分にしかできなかったことだと褒めてみます。
極端な例でしたが、怒られ通しの毎日でも努力してもがいている限り、自分は何かしらを前に進めているわけです。その事実を褒めることは、決して嘘ではないので、それで自分を褒めても虚しくならないと思います。
■自分を褒めるのは諸刃の剣。成長したり結果を出そうと頑張っている人だけが使うべき。
もちろん、これはなんとか自分を前に進めようともがいている人が主な対象です。自分で自分を褒めることで満足し、周囲からの指摘を受け止めなくなるようなら最悪です。それこそバリューなし。
スポーツ系漫画をイメージして欲しいのですが
「今日の試合は負けちゃって悔しいけど、無名の我がチームは全国8位のチームに対して1点とった。そしてたくさんを学んだぜ!!」
これは前向きな事実確認と、それに対する褒めなのです。もちろん負けなくてもよくて、頑張っているはずなのに報われないような、なんで自分が頑張ってるのかわからない人にも有効ですね。
自分がやったことの事実を褒める。夜中に仕事から帰って来てシャワー浴びたあと、コンビニ弁当食べながら発泡酒をカシュッとやって
「あーちくしょー」
なんて言葉の次に、できれば声に出して自分のやった事実を褒めながらメシを食ってもらえれば充分です。きっとコンビニ弁当もウマく感じますよ。
たまには自分も意識して褒めてあげましょう。